社内でAIの話をすると、驚かれることがあります。「代表が一番使っているんですね」と。冗談まじりに言われることも多いのですが、これは意図的にそうしています。今回は、なぜ代表である私自身が、誰よりも先にAIを使い続けているのか、その理由をお話ししたいと思います。
AIを、経営の中軸に据えるという考え方
私にとってAIは、試しに使ってみるものではなく、会社の設計そのものに組み込むべきものだと考えています。組織の情報の流れ方、意思決定の進め方、業務の役割分担ー これらを考える際に、AIが前提としてそこにある状態を、最初から会社の設計図に描き込んでおく。そういう発想です。
だからこそ、AIの活用は現場の一部業務の効率化にとどまる話ではなく、経営そのものの在り方に関わる話だと捉えています。経営の中軸に据えるものである以上、それを一番よく理解しているべきなのは、他の誰でもなく経営者自身だと考えています。
正直、期待以上でした
使い続けてみて、正直に言うと、期待していた以上でした。これまでの自分の仕事の進み方を自転車に例えるなら、今は明らかにスーパーカーのスピードで走っている感覚です。以前は一つの判断にたどり着くまでに、資料を探し、整理し、考えをまとめる、という工程それぞれに時間がかかっていました。今はその工程の多くが圧縮され、考えることそのものに時間を使えるようになっています。
もちろん、何もかもが完璧というわけではありません。数字や固有名詞は必ず自分の目で確認し直しますし、最終的な判断は自分でしています。それでも、仕事全体のスピード感がまるで変わってしまったという実感は、実際に使い続けてみなければ得られなかったものです。会社の設計にAIを組み込む以上、この体感を経営者自身が持っておくことは欠かせません。
現場に強制するのではなく、まず自分で使い込む
経営者が「使いなさい」と号令をかけるだけでは、現場は身構えてしまいます。私自身がまず使い込み、うまくいったこと、うまくいかなかったことを率直に共有することで、現場も「そういうものか」と自然に受け止めやすくなっているように感じます。
無理に広めようとするのではなく、自分が納得できた範囲から、少しずつ現場に共有していく。この順番を大切にしています。
経営者の役割は、AIを経営に取り込む設計図を描くこと
AIをどう使うかを決めるのは、最終的には経営者の仕事です。一部の業務にAIを当てはめるという発想ではなく、会社全体の仕組みの中に、AIをどう位置づけるかという設計思想を持つこと。それが、誰よりも率先してAIを使い続けている一番の理由です。
まとめ
AIを使うことそのものが目的ではありません。会社の在り方そのものに、AIを経営の中軸として組み込んでいく必要があると考えているからこそ、私は誰よりも先にAIを使い続けています。この姿勢が、結果として現場にも良い形で伝わっていると感じています。