Kamihaya CMS ディストリビューション
Kamihaya CMS ディストリビューションとは
KamihayaCMS ディストリビューションは、DXPを最速で導入するためのテンプレートです。
様々な適用事例に対応する為に、これまでのDrupalのモジュールに加えて、日本企業のエンタープライズ案件でよく使われる機能を汎用化したモジュールを今後開発していき、テンプレート(ディストリビューション)として管理していきます。
Kamihaya CMS ディストリビューションの機能
KamihayaCMS ディストリビューションは2023年8月31日に公開し、これまで以下の機能が組み込まれました。
・デジタル庁定義のデザインシステムに準拠したコンポーネント
・Kamihayaパラグラフ
・コマース管理(顧客商品注文管理)
・商品情報管理(PIM)システムとの連携
・出し分け機能
・クラウド管理
・デジタルアセット管理システムとの連携
・GDPRに準拠したCookie同意バナー機能
・reCAPTCHA機能
また、KamihayaCMS ディストリビューションは、2週間毎にディストリビューションの機能拡張リリースを行っており、以下の機能拡張を進めています。
・コンテンツ管理
・検索システムとの連携
・サブスクリプション管理システムとの連携
・認証基盤ならびに会員情報システムとの連携
・ユーザー情報合意管理システムとの連携
・MA / SFAシステムとの連携システムとの連携
・ペイメントゲートウェイとの連携
・ペイロール管理システムとの連携
【デジタル庁定義のデザインシステムに準拠したコンポーネント】
デジタル庁が定義したデザインシステムに準拠したコンポーネントを利用してページ制作を行うことができます。
デジタル庁 - デザインシステム:
https://www.digital.go.jp/policies/servicedesign/designsystem
Kamihaya CMS のディストリビューションからデザインコンポーネントを設定することで、ウェブサービス内のデザインに一貫性を持たせることができ、また、利用しやすく使いやすいウェブサービスとすることができます。
【Kamihaya パラグラフ】
Kamihayaパラグラフでは、ノーコーディングでページ制作ができます。
Kamihayaパラグラフはよく使われるレイアウトパターンとデジタル庁コンポーネントの一部を取り込み、セレクトボタンと情報入力だけでページコンテンツを構築していくことができます。このことによりページ制作におけるレイアウト調整やコーディング作業を省き、4STEPで簡単かつスピーディーにページ制作を行うことができます。
【STEP1】
コンテンツ入力ページで プラスボタンを選択する
【STEP2】
希望するレイアウトもしくは要素を選ぶ
【STEP3】
コンテンツを入れる
【STEP4】
保存ボタンを押す。ページの出来あがり。
【コマース管理】
Drupal コマースモジュールが標準搭載されています。
製品の販売、顧客管理、注文処理、支払いゲートウェイの統合など、コマースサイト運営を行うために必要不可欠となる機能が搭載されています。
これにより、以下の機能を利用することができます。
・製品管理
・価格設定
・注文処理
・支払いゲートウェイ統合
・在庫管理
・多言語対応
・顧客管理
・カート機能
【出し分け機能】
会員セグメントによって表示を変える機能です。
この機能を使用することにより、非会員、会員によって表示する内容を変えたり、あらかじめ会員セグメントを登録した上で、会員ランクなどによって表示する内容を変えたりすることが可能です。
【商品情報管理(PIM)システムとの連携】
製品情報管理システムであるContentservと連携することができます。
このことによりパートナーポータル、カスタマーポータル、ECサイト、製品カタログサイトの運用の際、製品情報管理システムContentservから情報をコントロールしながらCMSに情報を取り込むことができます。
【クラウド管理】
Cloudモジュールが標準搭載されています。
Cloudモジュールは、複数のクラウドを一つのプラットフォームで管理することを可能とするDrupalのコントリビュートモジュールです。
パブリック・プライベートどちらのクラウドにも対応しており、Amazon EC2やKubernetes、Terraform, VMWare、Openstackをサポートしています。各リソースに対するオペレーションのみではなく、Drupalのロール管理と紐付けた、リソースに対するアクセスコントロールも可能となっています。
Kubernetesに関しては、リソースの利用状況やコストを可視化して表示する機能も備わっています。
【デジタルアセット管理システムとの連携】
デジタルアセット管理システムであるAcquia社のAcquiaDAMとの連携することができます。
AcquiaDAMはWebベースのデジタルアセット管理システムで、アセットの管理やアクセス、配信を簡素化します。他システムからデータを取り込むことも可能です。
またAIを使った自動タグ付けや、ファイル名からメタデータのマッピングもでき、AIチャットにデザインのアイディアを手伝ってもらったり、カテゴリ内での高度な検索機能を使えば欲しいデータを見つけられます。
AcquiaDAMとの連携によって、画像、動画やPDFなどのデジタルアセットをAcquiaDAMとシームレスに管理することができます。特にマーケティングやデザイン・ページ制作を担当される方が、ブランドガイドラインに沿って必要情報を素早く利活用できるようになりました。
【GDPRに準拠したCookie同意バナー機能】
近年、個人情報保護の重要度が一層高まっているほか、EU諸国では2018年5月より、一般データ保護規則(GDPR)が施行されました。
このことにより、EU諸国に居住する方の個人情報を扱う場合には、GDPRに準拠する必要があります。
個人情報には、氏名や住所などのほか、CookieやIDの情報も含まれ、これらの情報を収集している場合は、日本のでもGDPRに準拠しなければ罰則の対象になる可能性があります。
Kamihaya CMSディストリビューションでは、EU Cookie Compliance (GDPR Compliance) モジュールを標準搭載しています。
https://www.drupal.org/project/eu_cookie_compliance
EU Cookie Complianceモジュールが標準搭載となったことで、管理画面から設定を行うのみで、簡単にGDPRに準拠したCookie承認バナーをウェブサイトに組み込むことができるようになりました。
Cookie承認バナー例:
EU Cookie Complianceモジュールには、以下の機能が搭載されています
・Cookieバナーの表示位置や表示内容などを自由にカスタマイズ
・承認状況や条件に応じてCookieバナーの内容を制御
・多言語対応
・EUからのアクセスのみバナーを表示する制御
【reCAPTCHA機能】
Kamihaya CMS ディストリビューションでは、reCAPTCHAのモジュールも標準搭載されました。
https://www.drupal.org/project/recaptcha
ウェブサイトにフォームを設置する際、ロボットからスパム投稿が大量に送信されるなどの攻撃を受ける場合があります。
reCAPTCHAモジュールをフォームへ導入することで、ロボットによるスパム送信を最小限に抑えることができます。
【基本モジュールの導入】
ウェブシステムの作成に欠かせない機能を搭載したモジュールが標準搭載されています。
GoogleAnalyticsとの連携やメタタグの設定、パスワードポリシの設定等を管理画面から簡単に行うことができます。
Kamihaya CMS ディストリビューションの導入
ジェネロではKamihaya CMS ディストリビューションを通じて、Drupalの発展に寄与するため、drupal.orgにてKamihaya CMS ディストリビューションを無償公開しています。
具体的な導入方法については、drupal.orgページをご参照ください。
導入・活用サポート
ディストリビューションの導入や導入後のご相談は、お問合せページよりご相談ください。