オープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)であるDrupal(ドルーパル)では、一般的な開発手法であるアジャイルという開発手法があります。ある程度の要件を決めたら、一定期間(通常2週間)、スプリントサイクルというのを回して、開発していく手法です。
マッキンゼーによると、 アジャイルという開発手法は、従来型のウォーターフォール型の開発手法と比較すると、2.5倍、生産効率が高く、2倍の速度で開発できるとの事です。
ところで、『アジャイル』って何ですか?
言葉的には、敏捷とか機敏という意味です。
ビジネス的な意味は、2つあると思います。
1つは速度です。文字通り、素早く開発できることです。
TTM(Time To Market)、いわゆる競合や市場の成長速度に合わせて、いかに迅速に商品やサービスを投入できるか、という事です。これはベンチャーが得意としています。
もう一つは安定性です。それは規模の拡大に耐えうる仕組みをもつことです。
もし試験的に投入した商品やサービスが、「当たり」だったら、どうするかです。
規模の拡大をしようとしても、安定的に品質が担保できなかったらどうでしょう。あっという間に、巨大な資本で参入してくるプレーヤーに市場を刈り取られてしまいます。
これは大企業が得意としています。
つまり、「アジャイル」とは、技術用語だけではなく、「ビジネス」の手法でもあるのです。
「小さく始めて、大きく育てる」というイノベーションをグローバルで取り組む手法と捉えても良いかもしれません。
かつて、日本の企業では、R&Dのプロジェクトがそのまま大きな花を開いて、そのまま事業部に格上げして、そしてグループ会社になるといった事は、珍しくありませんでした。企業の成長が右肩上がりだったからです。しかし、国内だけに市場を絞っていると、そこからなかなか、成長していくのは、難しい。
「アジャイル」というのは、つまり、①マーケティング、②技術、③経営企画の人たちが、タッグを組んで取り組む変革のプロセスの事です。小さなチームが取り組んだ結果が、次第に渦を巻いて大きくなって、組織全体、そして業界全体を変革していく。それを『デジタル』技術を使って変えていくのが、「アジャイル」だと思います。従って、技術者と、マーケティング企画と、経営者も、同じ目標を見据えて、チャレンジをしていく文化を醸成していく事が、求められます。
『デジタル』の担当者は、衝突や失敗の恐れをはねのける勇気が必要です。
私が好きな絵本で、スイミー、という本があります。
自分だけ身体が黒くて、みんな他の魚が赤くて、集合体をつくったら、大きな魚(マグロ)におびえず立ち向かって、追い払ったという絵本です。
イメージは、これです。Drupal(ドルーパル)がマイクロサービスと言われるモジュラー型のアプローチを取っているのも、必要な時に必要なものを組み合わせて、徐々にソフトウェアが、大きくなっていく。
Drupal(ドルーパル)は無料のオープンソースCMS(コンテンツ管理システム)なので、小さい会社は、予算が少ないけれど、何千サイトを運営している大企業のソフトが、本当に無料で使えます。
最初は小さく勝負するのですが、もしそれが軌道に乗ってきた時、市場で大きなプレーヤーともぶつからなければならないときもあるでしょう。スイミーのように、マイクロサービス、つまりDrupal(ドルーパル)でいうモジュールを組み合わせて、一気に高機能化して事業展開する事ができます。
「大は小を兼ねる」
エンタープライズ向けのオープンソースのCMS(コンテンツ管理システム)だからこそ、中小企業でも使える。そして、「アジャイル」で、①速度と②安定性を兼ね合わせて新しい商品やサービスを市場に投入し、そして組織の文化も変えていく。これが実現できるのが、Drupal(ドルーパル)の魅力です。
来月3月は、Drupal(ドルーパル)の無料トレーニングが、東京、大阪、名古屋であります。
Drupal(ドルーパル)初めての人も、そして技術者でもない人も(経営者の人も是非触ってほしい!)、歓迎です。
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また、3月9日(金)19時からは、Drupal Meetup羽田が開催されます。
Drupal(ドルーパル)に少しでも興味がある方、歓迎です。初心者から上級者まで、デザイナー、ディレクター、そして企業のマーケティングの担当の方、営業の方でも、幅広くDrupal(ドルーパル)の魅力を知っていただく為の集まりです。
是非、ご参加ください!
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